こんにちは!
広島大学教育学部の世古佳護です。
7月26日(日)に行われた「おうちで!自学の日」について報告します。
「自学の日」とは、小中高生と大学生が集まり限られた時間の中で精一杯集中して学習に取り組む活動です。単に学習するだけでなく、楽しいレクリエーションやためになるワークも行います!
今回も新型コロナウイルスの影響により前回の「おうちで!自学の日」同様オンラインで実施となりました。
今回の「おうちで!自学の日」は、午後にボードゲームカフェ「ジーク」オンラインが実施されることもあり、午前中のみの企画でしたが短い時間の中で皆が時間を大切にして学習に取り組んでいる様子が見られました!
さて、そんな「おうちで!自学の日」の魅力を皆さんにお伝えしたいと思います。
前半の自学の時間
9時に全員が集合したら早速45分間の自学の時間がスタート!
この時間は、それぞれが自分のしたいことをする時間です。
僕はいつも限られた時間をどうやって有効に使うか、ということを考えて学習に取り組むようにしています!
しっかり時間の使い方を考えることで、時間内にするべきことが明確になり、目標達成へのプロセスを認識することができます。そうすることで目標を達成している自分を想像しやすくなります。
僕はいつもそんな自分を想像することで勉強のやる気を起こしたり、高めたりしています。
また、時間の使い方を意識して取り組むことで単に「勉強しよう」という目標から「〇〇を終わらせる!」という目標へ、より具体的な目標が立てられるようになります。
あいまいな目標よりはきちんと考えられた目標の方が、
簡単に達成できてしまう目標よりは努力してやっと達成できる目標の方が、
良い結果につながりやすいんです!
突然ですが、皆さんはSMARTな目標設定を知っていますか?
Specific (具体的に)
誰が読んでもわかる、明確で具体的な表現や言葉で書き表す
Measurable(測定可能な)
目標の達成度合いを誰もが判断できるよう、その内容を定量化して表す
Achievable (達成可能な)
希望や願望ではなく、その目標が達成可能な現実的内容かどうかを確認する
Related (経営目標に関連した)
設定した目標が職務記述書に基づくものであるかどうか。と同時に自分が属する部署の目標、さらには会社の目標に関連する内容になっているかどうかを確認する
Time-bound(時間制約がある)
いつまでに目標を達成するか、その期限を設定する
以上の5つの要素の頭文字を取ったものです。
これらの要素を活用することで明確な目標を立てることができます。
皆さんも、限られた時間をどう使うかを考えて、しっかり目標を立てることを日々の学習の中でも意識してみてはいかがでしょうか。
さて今回の「おうちで!自学の日」ではみんなはどんな目標を立てて何に取り組んだのでしょうか。
自学に取り組む様子を見てみると、学校の課題をしたり、本を読んだり、中には絵を描いたりしている人もいました。
人が何かに集中して取り組む姿って魅力的ですよね。
ここで少し僕の好きな言葉を紹介します。
「It’s all about the journey, not the outcome.(過程が全て、結果が全てじゃないんだ。)」
これはアメリカの陸上競技選手であるカール・ルイスの名言です。
自分自身、先生になろうと思ったきっかけは
自分に勉強の楽しさを教えてくれたかつての担任の先生への憧れからでした。
この名言は先生が僕に紹介してくれた言葉でもあります。
僕は企画者の立場から、みんなが頑張って勉強することって楽しいと思ってもらえるように、工夫できればいいなと思っています。
褒めワーク
さて自学時間の間に行われたのは、「褒めワーク」!
今回の「おうちで!自学の日」は自学の日シリーズ第3回目の実施となり、一風変わったワークが取り入れられていました。
「褒めワーク」の内容は・・・
とにかく人の良いところを引き出して褒め合う。
「それだけ?」と思うかもしれませんが・・・
皆さんは誰かに褒められて嬉しくなったことはありませんか?褒められると相手のことが好きになるし、もっとその人と話がしてみたい!って思いますよね。実は人を褒めることって凄く大切なことなんです。
そして人を褒めるにはコツがあります。
三栗野リーダーのお話の中で、褒める例に
「お布団の中から出てえらい!」とか「生きててえらい!」なんてものがありました。
すごく当たり前の行動だけど、確かに今思えば、
朝眠い中で布団から出ようと思って動けること
苦しいことや悲しいことがあってもそれを乗り越えて生きていること
って“えらい”ですよね。
褒めのコツには、このように“行動”を褒めるというものや、すぐに褒めるというもの、そして「私は~思ったよ。」で褒めるというものがありました。
特に、「私は~と思ったよ。」のように、自分がどう思ったかを伝える褒め方をするというコツを聞いて「なるほど!」と思いました。
単に「えらい」と言う褒め方は人によって「えらい」と思うことに違いがあるので、相手が“褒められている”ことを感じ取りにくくなってしまいます。
つまり「私は~と思ったよ。」と褒めることで相手が褒められていることを認識しやすくなるんですね。
自分も褒めワークをやってみて、確かに相手の思いをそのまま言葉にして伝えられた方が
単に「えらい」と言われるよりも“相手に共感してもらえている”という感じがして快い気持ちになりました!
また、褒められる側も“遠慮せず褒められる”ことが大切だということも学びました。
普段誰かに褒められた時に「そんなことないよ」とか「いやいや」とか謙遜してしまう場面が多々あるのではないでしょうか。
今回は謙遜せずにお礼を言うことで相手に認めてもらったことを自分でも認めることを大切にしました。
褒めてくれた相手に対してしっかり「ありがとう」と言うこと、つまり全力で褒めてくれている相手に対して全力で褒められることが大事なんですね!
初めは褒めることが恥ずかしかったり照れ臭く感じるかもしれません。しかし少し勇気を出して褒めてみたり、素直に褒められてみることで“褒めのコツ”を使いこなした褒め上手になれるのではないでしょうか。
このワークの魅力は、褒められる人も褒める人も気持ちが良くなることだと思います。
褒められる人は褒められて嬉しいと感じます。
また褒める人にとっても、相手の良い所を見つけようとすることで相手の良さを理解することができたり、相手が喜んでいるのを見て自分も嬉しくなったりしませんか?
こうして“褒め合うことの照れ臭さ”を乗り越えた先には“褒めの好循環”が生まれるのです。
実際にワークをやったときには、
「バスに乗ってえらい」「洗濯物干してえらい」等、いつも“えらい”と感じることなくしていることが実は“えらい”ことだったんだと気づいて、「明日からもきちんとやろう!」と思うことができました。
また、自学の時間ではワークを始める前に立てた目標を達成することができなかったのですが、「ワークをしてえらい!」と、行動を褒めてもらったことで「ワークをしたことに意味があるんだ」と前向きに考えることができました。
こうして物事に取り組むことのモチベーションが高まるのと同時に、「人を褒めることの大切さ」を学び、相手の良いところを具体的に捉える姿勢も養われたのではないでしょうか。
後半の自学の時間
さて、褒めワークによって気分が良くなった後は後半の自学の時間です。
後半の自学の時間は少人数のグループに分かれての学習を行いました。
前半の続きに取り組んでいる人もいれば、また前半とは違ったことをしている人もいて、それぞれが工夫して自学の時間を過ごしていました。
例えば、前半は課題をして、少し疲れたから後半は大好きな読書をしよう。
これも時間の使い方の工夫の一つだと思います。
少人数で学習することで、気軽に質問を投げかけたり、ちょっとした会話をすることもできるようになるので、大人数で学習するのとは違った雰囲気の中で学習することができたのではないでしょうか!
最後に
僕は「おうちで!自学の日」は2回目の参加となるのですが、自学の日に参加することでいつも多くの刺激を受けて帰ってきます。
時間の使い方は人それぞれで、
「へぇ、こんなことしてるんだ」
「自分もやってみたい」
と考えもしなかったような時間の使い方を目にすることができます。
僕は今回の自学の時間で数学の課題を進めました。目標としていた“20ページ分の問題を解く”ことはできなかったけれど、90分間集中して学習をすることができたという達成感を感じて、次回の学習へのモチベーションにつながりました!
また、「おうちで!自学の日」を通して小中高生会員と大学生リーダーのつながりを感じることができました。
参加者全員が企画に前向きで、どんどん自分から学習やワークに取り組もうとする姿を年齢分け隔てなくお互いに示すことのできる、つながりある空間は団体の活動の良さの1つだと感じました。
新型コロナウイルスの影響で
人とのコミュニケーションが取れない・・・
勉強する気がなかなか起こらない・・・
そんな今だからこそ、団体の中で多くの人と楽しい活動を一緒にしましょう!
次回の「おうちで!自学の日」でも、勉強することはもちろん、参加した人全員が明るい気分になれるような活動を行うので是非参加してください!