8月15日〜18日に行われたサマースクール「ぼくらの町」の報告をしていきたいと思います。
今回は、総勢84名で国立江田島青少年交流の家へ向かいました。
まず、開校式を行いました。施設のオリエンテーションのあと、檜山校長によりここでの生活の説明がありました。
広島国際青少年協会のサマースクールでは、1、2人のホームリーダーと10名程度の子どもたちでつくるホームグループを基本にして動きます。その中で、リーダーと子どもたち、そして子どもたち同士の絆を育んでいくことを目指しています。
ホームリーダーたちは、ずっと前からみんなの顔と名前を覚え、みんなと仲良くするにはどうしたらいいか考えてサマースクールに臨みました。
そして、今回のメインプログラムである、社会機構「ぼくらの町」が始まります!
ホームグループが家庭だとすると、ぼくらの町は職場です。
ぼくらの町では、子どもたちそれぞれが役場や会社などに就職して働き、そこで稼いだお金を使って生活します。
ここでは、独自の通貨「ガバス」「ガバチョ」を使います。
まずは、みんながこの町の住民になった証にパスブックが配布されたぞ!
つぎは待ちに待った仕事決め!自分たちの付きたい仕事を選び、就職試験に合格すれば晴れて自分の働く会社が決まります。
各企業担当のリーダーから各企業についての説明がありました。リーダーたちは自分のところにやる気のある子どもたちにたくさん来て欲しいので、どんな人材に来てもらいたいのか、熱意を込めて話していました。
役場は、仕事が多いのでリーダーも4人いるぞ。高原リーダーはぼくらの町のシステムのスペシャリストらしい。
S-cafeはレストランでジュースやお菓子などを販売しています。移動販売もしているようだ。
Let’s ちんどんは名前の通りいろんな企業を宣伝してまわるぞ!早川リーダーの元気な声が聞こえてきたらそれが合図だ!
ひやひやガーデン&ぷにょ玉すくいは、名前の通り暑い昼下がりに楽しいゲームとともに涼しさを提供してくれるそうだ!
全部で13の企業があり、たくさんおもしろそうな企業があるのでみんな目移りしていたぞ!
晴れて全員自分の働く企業が決まると早速、各企業に分かれ、次の日からの仕事のためにリーダーから仕事を習ったり、必要な物を作ったりし始めました。
やる気に満ちたその目は、新入社員そのもの!リーダーの話を真剣に聞いていました。
役場には、総務部、財務部、地域生活部の3つの部署があり、ぼくらの町の企業の管理をしたり、銀行の役割もあったり、他にも様々な仕事をしています。覚えることがたくさんあるので、福田リーダーの指導も、熱が入ります。
警備会社セキュリタスは、ぼくらの町の治安と安全を守ります。
役場により、セキュリタスの社長に委任状が手渡されます。これは責任重大な仕事だ!
ちなみに、僕はここの担当リーダーでした。
まず、セキュリタス3ヶ条というのを覚えます。簡単に言うと、住民の安全、マナー、笑顔をガードするというものです。
その精神にのっとって警備を行おう、と言う話をしました。
この日は、どのようなことをしたら住民が安全に過ごせるかを話し合い、実際にパトロールをやってみました。
一日の仕事を終えると、各企業の社長から給料がもらえます。
何ガバスもらえたか、みんなしっかり数えます。ちゃんと働いてもらった初給料にみんなとてもうれしそうでした。
夜のプログラムは、イベント工房ガリレオ主催の親睦アワーだ!
1人2ガバスなり〜。
ゲーム指導は僕がやらせてもらいました。
最初はみんなどれくらい楽しんでくれるかなぁ、と緊張していたのですが、最初のゲームでいきなりみんなびっくりするほどワーッと盛り上がってくれました。
そして次の日。施設の朝の集いの後、ぼくらの集いを行いました。
ここでは、新聞社デイリーぼくらのが前の日に取材して完成させた新聞を販売しました。みんな買ったかな?
食事の後は、勉強タイム。日々の習慣である勉強は、サマースクール中でも行います。
その後、窪田リーダーの指導で、ガバスやパスブックなどを入れる革財布を作りました。
色んな色のひもで工夫したり、絵を書いたりして個性豊かな財布がたくさん作られていました。
昼食後、ぼくらの町再開!今日からお客さんを迎えます。昨日の準備を活かして今日も頑張ろう!
Let’s ちんどんは、早速いろんな宣伝や告知をしていたぞ。
いろんな企業が、自分の宣伝をしてくれと言ってきて大忙しだったそうだ!
ビューティーサロンきららでは、フェイスペイントやネイルなどをやってくれるそうだ。
ちなみに、僕はガードマンなので(?)、手に日の丸を書いてもらいました。
ここは、昼寝屋ぐっすりこだ。
良い仕事には良い休息が必要。ということで、快適なひるねを提供しているぞ。濡れタオルやマッサージのサービスもあるらしい。
夜のプログラムは、イベント工房ガリレオによるサイエンスショー!
まずは、化学や物理を使ったマジックだ!なぜか棒をさしても風船が割れない…
次に、液体窒素を使って色んな物を冷やして、それでどうなるかクイズをしました。予想外なことばかり!
最後に、液体窒素を使ってアイスクリームを作りました。みんな楽しみで、中原リーダーが混ぜている時は自然と手拍子がわいたぞ!
ちなみに、アイスはとてもおいしかったです。とある子どもいわく、味に深みがあって、口の中でとろけるような味わいだったそうだ。
3日目、いつもの様にぼくらのつどい、朝食、勉強をすませます。
その後、なんと!ぼくらの町の社員旅行として、海へカヌーをしに行きます!
今年も正平先生に、カヌーの乗り方の指導をしていただきました。パドルを海に対して縦に入れるのがコツらしい。
午後からは今日もぼくらの町。ですが、社会機構は今日で終了です。さあ、ラストスパートだ!
ぼくらの町のレジャー企業には、カーニバルゲーム、アドベンチャーワールド、パラダイスボール、ひやひやガーデン・ぷにょ玉すくいの4つ。ぼくらの町の住民は、仕事以外の時間はここで遊んでいるぞ!なかには遊びすぎてリーダーに怒られる子どもも…
4つもあるので競争が激しく、みんな大きな声で客引きをしていました。客を引き込むために、割引サービスなどいろんな工夫もしていたぞ!
ぼくらの大明神は、各企業の商売繁盛や安全を祈祷したり、おみくじやお守りも売ったりしています。
そして、この日の夜は夏祭り!浴衣に着替えて神社の鳥居へ。
夏祭りは、僕らの大明神の主催で行います!巫女さんのあいさつで始まりました!
様々な屋台があり、カレーに焼きそば、かき氷、わたがしなどの食べ物や、ダーツや射的、魚釣りなどさまざまなゲームがあり、提灯や太鼓などが出す雰囲気もあって、子どもたちは大興奮!
これまでの仕事で貯めてきたガバスを使い切る勢いで遊んだり食べたりしていたぞ!!
このサマースクールでずっと一緒にいたホームグループ、社会機構のメンバー、仲の良い本部リーダーたちなどと楽しんでいました。
そして夏祭りも終わった後、広島国際青少年協会のサマースクールで、50年以上前から続いている伝統のキャンドルサービスを行いました。
檜山校長のろうそくから、火をみんなに広げていくことで大きな光になっていきます。
個人的に、このサマースクールで最も印象深いプログラムの一つでした。サマースクールのずっと前から汗水たらして準備をしてきたリーダーたちの中には、涙を流す姿もちらほら。かくいう僕もその1人ですが。
子どもたちも静かなキャンドルサービスの中で、じっくりと檜山先生の言葉に耳を傾け、ろうそくの火を見つめ、色んなことを考えていました。
そして最終日!
まず、残ったガバスを返金しました。ガバスを返すと、サマースクールがもうすぐ終わってしまうということを実感し、少し寂しそうでした。
そして閉校式です。
檜山校長からサマースクール修了証書が手渡されました。
長かったようで短かった4日間。まだまだ遊びたかったと言っている子どもも。
次は、秋のホリデースクールがあります!
またみんなに会えるのを楽しみにホリデースクールの準備を頑張るから、ぜひ友達と一緒に来てね!
上原拓真