こんにちは!組織開発HDチームの村松です!
8月22日(月)~8月23日(火)に、IYAH大学生向け企画としてダイアローグ・プレイスを開催しました!
6月5日(日)ぶり、今年度2回目の開催である今回。
新プログラムが盛りだくさんで、新鮮で楽しい対話をすることができました!
本記事では、筆者が印象に残っている新プログラムをいくつか紹介します!
すばらしい新世界
あなたがある朝目を覚ますと、見知らぬ天井がそこにはありました。そこはなんと 500 年後の日
本!~中略~
こうして人類は、不快なものをすべて遠ざけることに成功しました。
彼らは、自分が好きな仕事をし、仕事以外の時間もこれまた好きなことだけをして過ごします。
そして、精神的快楽を欲するときには「ソーマ」と呼ばれる薬物を摂取します。これを飲みさえ
すれば、それだけで大きな幸福を手にすることができるのです。
彼らは、ソーマによって目の前の快楽を追求することこそ善なることだと「教育」されています。こうして人類は、すべての人間が、争うことなく、大きな幸福の中で暮らす世界を実現すること
に成功しました。「ああ、すばらしい新世界!」
こちらは、ディストピア小説『すばらしい新世界』のあらすじです。
一見すると、理想の世界。でも、どこか気持ち悪さというか、違和感があるような……
その違和感が何なのかを突き止めるため、「この世界に行きたいか、行きたくないか」をテーマにグループで対話しました。
私のグループでは、「不幸な時との振り幅が大きいほど幸せを感じるから、不快なものがない世界は幸せとは言えないのではないか。」という問いに対する議論で盛り上がりました。
他にも、「昔は食欲が満たされるのが大きな幸せだったけど、現代では簡単に食欲が満たされるから承認欲求など高次的な欲求を求める人が多い。同じように、この世界でもより高次的な欲求を求めるようになるだろうから、簡単に幸せとは言えないのではないか。」という意見も出ました。
「幸せとは何か」という哲学的な問いまで発展し、普段ではできない深い対話をすることができました。
終わりを思い描く
「自己啓発本の金字塔」とも呼ばれる『7つの習慣』の本文を元に、「自分の葬式をイメージする」というテーマで対話しました。
葬式で述べてもらいたい弔事の話や、自分が良い影響を与えたい人の話など、自分の死に関して様々な角度から対話しました。
教師を目指している人が「葬式は教え子も来て盛大にやってほしい」と述べたのに対して、「私は本当に仲の良い数人だけでこぢんまりとやってほしい」と言う人もいて、節々で価値観の違いを感じました。
死ぬときのことを考えることで、自分の「悔いのない生き方」とは何かを考えることになるプログラムでした。
今回のダイアローグ・プレイスでは「幸せ」や「死に方」など、人生の本質に迫る問いについて考える機会が多く、「今後どう生きていくか」について考えるきっかけになりました。
自分の人生について深く考え、さらには他の人の考えも聞ける機会はなかなかありません。
特に、社会に出るまでのモラトリアム期間である大学生の間に価値観を磨ける機会があることは、本当にありがたいと思います。