創設者 林壽彦先生のメッセージ (第4回)

『地域社会における学校との関係』

このページでは『地域社会における学校との関係』をご紹介いたします。
※残念ながら、最初の執筆がいつ頃なのかは不明です。

地域社会における学校との関係

国際青少年協会少年事業の位置を明確にしておくことは、われわれが少年事業をおこなうときもっとも重要なことのひとつである。すべての少年の生活をあらゆる面から眺めておかなければならない。その中でも特に近い関係にある学校教育とのかかわりあい、および他の社会教育団体との関係は、およそつぎのとおりである。

1.少年事業と学校教育

すべての少年は、彼らをとりまく社会の種々の条件とその影響をうけながら成長し、自己を形成していく。少年たちはそのおかれた環境の中で、ときに正しいものをつかみ、ときに誤った概念や観念を受け入れながら成長する。従って、もしこの社会環境が矛盾しておれば、その程度に応じて少年の社会的な自己形成の過程は曲げられる。この少年の成長過程に、親たちと教育者がどのように協力し参加していくかということがきわめて大切な問題となる。

現実の少年たちの生活の場は、家庭生活と学校生活に二大別できよう。国際青少年協会少年部がその指導を分担するのは、この区分によれば家庭生活の方であってここを活動の分野としてもっている。

ところが戦後、新しい教育がおこなわれるようになって、学校教育の中に従来家庭の中でまなんできたような生活指導が重要な事項として加わってきた。文部省はこれらの活動を特別教科活動として加えることを指示してきたが、実際には、どのようになっているかというと、特活(略称)、生活指導は本来の趣旨に反して、全く教室の延長的あり方を示している。したがって、そこでは彼らが自分たちの時間を使って、自分たちの文化、民主的社会の一員としての自覚や態度を自主的に生みだすことのできる場とはなり得なかった。

国際青少年協会の少年事業は、これらのことを深く考え、少年のもつ自分たちの時間(学校・家庭生活の時間外)を少年たちの全人格形成のときと考える働きでなければならない。しかも組織的に、継続的におこなわれるのである。